新しい名刺

六本木通り特許事務所の名刺ができました。

弁理士大谷の新しい名刺

いままでいただいたさまざまな名刺を拝見しつつデザインを決めたのですが、弁護士の方々の名刺をじっくりと、細かいところまで気にしてみてみると、ある種自らの仕事への矜持のようなものを感じるものがいくつかありました。

ここ数年、私自身弁理士ではあるものの弁護士の方々とご一緒する機会が多く、携わってきた仕事もどちらかというと裁判所寄りです。裁判所の仕事、つまり訴訟案件は、裁判所に出頭する期日の前に数十頁の書面を提出し、当日はその内容を踏まえて裁判所の指揮に従いつつ、場合によってはその場で議論もして次回の期日へと続いていきます。

当日に口頭で話すことも大切ではあるものの、あらかじめ提出する書面でどこまで説得的な主張を示すことができるかが肝となり、論点の強弱、議論の流れといった内容面はもちろん、それをいかに視覚的に伝えるかということにも心を砕きます。そこでは見出しの有無、効果的な引用、下線の引き方、改行箇所など、ともすれば些末な形式面も大切な要素となります。

特許実務、より広くは紛争実務は、細部へのこだわりが結果を左右します。そうした細部への執着が感じ取れる名刺がいくつかあり、ロゴなし色なしの白黒のみで緊張感のあるデザインを目指してみました。

もちろん改善の余地はあるのだとおもいますが、SONYがロゴのデザインにこだわったように、時間をかけてもっとも美しいバランスの名刺にしていけたら、そのためにも一つ一つ、依頼者の期待値を超える仕事を重ねていけたら。名刺と向き合い、そんなことを感じた一日でした。

SONYのロゴの変遷

(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-23.html)