2016年に1億円以上の資金調達をしたスタートアップの商標出願動向です。2019年1年15日までに公開されたものが対象です。
2018年に上場したメルカリが合計80件の圧倒的な出願数です。「メルカリ」というアプリ名のほか、「メルペイ」「メルカリ便」「メルカリファンド」「メルカリストア」「マルシェ」「merloan」「merlending」「mercard」など未発表のものを含め、さまざまな新サービスのネーミングが出願されています。
2位のビズリーチは43件です。「BizReach」は当然として「キャリトレ」「HRMOS」、そして「プロリクルーター」「ダイレクトリクルーティング」「ダイレクトM&A」「Inside Sales Conference」など、サービス名にとどまらず独自のコンセプトと見受けられるネーミングが出願対象となっています。
3位以下も二桁億円以上の調達までステージを進めている企業による10件を超える商標登録出願が続きます。
メルカリに80のサービスがないように、出願された商標のすべてがすぐにサービスとして立ち上がるわけではありません。しかし、費用を要する出願というステップの前にそれ以上の数の案が検討されていることを考えれば、商標出願の件数は、新たなサービスを世に問う前の社内での検討の深さを表していると評価できます。
2016年に資金調達しているのに載っていない、こんな分析が見てみたいなどありましたら、是非コメントをいただけたら。